ニュースリリース

AI時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」始動

~パートナー企業との共創を通じて、法人のお客さまの事業成長と社会課題解決を支援~

KDDI株式会社

KDDIは2024年5月10日から、法人事業ブランド「KDDI BUSINESS」のもと、AIが溶け込む時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を始動します。
WAKONXは、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」の実現に向け、日本のデジタル化をスピードアップするというコンセプトから生まれたブランドであり、 AI時代のビジネスプラットフォームです。WAKONXを通じて、2030年度までに1億回線超を目指すIoTやモバイルなどを組み合わせて業界別に最適化したネットワークの設計・構築から、大規模計算基盤(該当項目へジャンプします)による企業間データの蓄積・融合・分析を行います。また、各業界に最適化したAIサービスやソリューションを提供することで、法人のお客さまの事業成長と社会課題の解決を支援していきます。

WAKONX
<WAKONXの全体構造>

■背景

法人のお客さまが直面する社会課題・業界課題は複雑さを増しており、デジタル化・DX化が急務となっています。またビジネスにおけるデータと生成AIの活用は、労働力不足など社会課題の解決をより加速すると期待されています。
昨今の時代の流れにおいてKDDIは、法人のお客さま各社、各業界でのデジタル化をスピードアップすることの必然性を認識し、設備・基盤の投資効率を向上することが重要であると捉えています。

■WAKONXとは

1. 概要

  • KDDI VISION 2030を実現するためのブランドであり、お客さまの事業成長と社会課題解決に貢献するための、3つの機能群を有するAI時代のビジネスプラットフォームです。
  • パートナー企業との共創により、モビリティや物流・倉庫など業界別プラットフォームを構築し、ソリューションとして提供します。
  • WAKONXにおけるパートナー企業は、社会課題・業界課題を解決するために必要なKDDIの顧客基盤、AI、クラウド、大規模計算基盤、さまざまなネットワークなどのアセットを活用することができます。
  • 法人のお客さま(行政、地域含む)は、事業成長に必要な設備や基盤の整備を行うにあたり、WAKONXが通信インフラ・クラウド・AI・マネージドをワンストップで提供することで、自社でゼロから構築することなく、協調領域の投資を抑制することができます。また、業界ごとに適したAIサービス・ソリューション群を提供することで、お客さまは付加価値を生む競争領域への投資にシフトすることが可能となります。
<KDDIとパートナー企業と、お客さまとの関係図>
  • パートナー企業
    :KDDIとともにモビリティや物流・倉庫など業界別プラットフォームを構築し、ソリューションを提供する法人のお客さま
    お客さま
    :KDDIがパートナー企業とともに業界ごとに適したAIサービス・ソリューション群を提供する、行政/企業/地域の自治体など

2. 機能群

(1)Network Layer
モバイル・固定回線・IoT・Starlinkなどを業界ニーズに応じた組み合わせで提供します。
また、ネットワーク利活用に必要な保守・運用業務を、KDDIの24時間365日保守・運用体制で支援するほか、AIによる業務効率化を支援します。

(2)Data Layer
高セキュリティーな環境において、プライバシーを保護しながらデータを融合する技術と大規模計算基盤により、企業間データを蓄積・融合・分析することができます。
また、より高性能・汎用的なAIモデルを構築し、法人のお客さまに提供していきます。

(3)Vertical Layer
今後、Network Layer、Data Layer上で稼働する最新の大規模計算基盤を活用することで、各業界特有の課題を解決するために最適化されたソリューションを組み合わせ、サービス提供します(As a Service型)。

3. 名称の由来

WAKONXは、日本の和の精神を大事にしながら、海外の優れた部分を取り入れ融合させる「和魂洋才」からとった名前です。Xには、あらゆるものを掛け合わせ、何にでもなる無限の可能性を意味し、同じ魂、志を持つ法人のお客さまが集まり、新しい技術を掛け合わせ、未来を創っていくという思いを込めています。

<別紙>

■WAKONXが実現する課題解決

(1)WAKONX Mobility

(課題)
交通事故の撲滅、高機能化するさまざまなモビリティに求められる通信のセキュリティー、カーボンニュートラル貢献、さまざまなモビリティを組み合わせた最適な移動手段の提供、働き手不足が深刻化するアフター領域も含めたモビリティ関連産業全体のDX推進

(目指す姿)

  • さまざまなモビリティを用途にあわせ最適化された通信でセキュアに繋ぎ、車両から得られたデータや、アフター市場など周辺領域の事業から得られたデータを横断的に管理
  • AIによるデータ分析・活用により、既存事業の効率化、高度化を図る
  • あらゆるモビリティをユースケースに応じて適切に制御し、社会課題の解決とともに既存産業のビジネスモデルを変革し、新たな価値を創出

(参考)

(2)WAKONX Retail

(課題)
慢性的な人手不足、変化する消費者のニーズ

(目指す姿)

  • 店舗におけるお客さまとのリアルな接点と、KDDIが有するお客さまとのデジタル接点を掛け合わせ、あらゆるシーンに寄り添う新たな価値を創出

(参考)

(3)WAKONX Logistics

(課題)
2024年問題(ドライバー不足、時間外労働規制)、配送の小口・多頻度化による積載効率低下、倉庫業務におけるロボット(AGV/AMR)導入などによるDXの推進

(目指す姿)

  • サプライチェーン全体の需要予測に基づき、業者や地域の垣根を超えた物流の最適化

(参考)

(4)WAKONX Broadcast

(課題)
放送設備のコスト減、業務効率化、放送メディア事業のトップライン向上

(目指す姿)

  • 放送メディア業界のDX
  • 放送設備・業務の効率化により、リソースの最適な再配置を加速
  • 多様な視聴スタイルを支えるプラットフォーム機能の提供により、メディアビジネスの変容を支援

(参考)

(5)WAKONX SmartCity

(課題)
人口減少、災害対策、マチ・ビルのにぎわい創出、多様な働き方やくらしへの対応

(目指す姿)

  • さまざまな社会課題を解決する分散型スマートシティの実現

(参考)

(6)WAKONX BPO

(課題)
人手不足、ICTを活用した自社業務の効率化、顧客接点のデジタルシフトへの対応

(目指す姿)

  • ICTを活用した業務効率を高度化
  • 蓄積されたデータの活用による付加価値の高いBPOの実現

(参考)

  • この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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