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大阪・関西万博会場の来場者急増にあわせて、5Gミリ波を展開

~混雑エリアを集中対策、通常工期の8割以上減で1.5Gbps超の超高速通信環境を構築~

KDDI株式会社

KDDIは2025年8月29日、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)の閉幕に向けた来場者急増に対応するため、会場内の混雑エリア(EXPOアリーナ Matsuri/ウォータープラザ/ポップアップステージ 西)に5Gミリ波中継器(該当項目へジャンプします注1)3台を設置し、ダウンロード1.5Gbps超の超高速通信環境を構築しました。
5Gミリ波中継器は小型・軽量で光回線の敷設が不要なため、回線工事を伴う基地局工事と比較して全体工期を8割以上削減し、設置は1日と大幅に設営期間を短縮でき、突発的な通信需要に適した車載型基地局に加えて、中期的な通信需要に適しています。

<5Gミリ波中継器の設置場所>

KDDIは、大阪・関西万博の来場者に安定した通信サービスを提供できるよう、開幕前には会場内外に5G Sub6基地局を新規で整備したほか、高速通信を提供するDB-MMUを搭載した基地局を導入(該当項目へジャンプします注2)しました。会期中も、入場ゲートなどの混雑するエリアに対し、車載型/可搬型基地局による対策を実施しています。閉幕に向けてさらなる来場者の増加が見込まれたことから、GPS位置情報データによる人流分析ツール「KDDI Location Analyzer(該当項目へジャンプします注3)」にて混雑エリアを分析し、多くの来場者が密集して通信が不安定になる恐れがある場所を特定することで、5Gミリ波中継器を効果的に配置しました。
イベントが日々開催されるEXPOアリーナでは、ダウンロード1.5Gbps超/アップロード400Mbps超の高速通信が可能となりました。さらに、5Gミリ波の通信量は設置前比で約8倍に増加しており、一部の通信トラフィックが5Gミリ波に分散されたことで、全体の通信トラフィックが最適化され、会場内のお客さまの通信品質向上につながりました。

<5Gミリ波中継器によるエリア拡大効果(EXPOアリーナ付近)>
※出典:地理院地図をもとにKDDIが作成
<5Gミリ波中継器設置によるミリ波のデータ通信量の向上効果>

KDDIは今後も、会場特性やお客さまの利用動向にあわせて、5Gミリ波やDB-MMUなどさまざまな通信技術を適切に組み合わせることで、イベント開催時の通信品質改善とお客さまの利便性向上を進めていきます。

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