~2周波数を同時利用で従来比最大2倍の通信速度を提供~
KDDI株式会社
KDDIは、2025年4月13日から開催される2025年日本国際博覧会(以下 大阪・関西万博)の屋外イベント会場において、5G(Sub6)の2つの周波数に対応した無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を2025年3月に国内で初めて商用導入しました。通常の無線装置は周波数帯ごとに装置の設置が必要ですが、DB-MMUは無線装置1つでSub6の2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用できます。
これにより、5G SAサービス(注1)利用時は、複数の周波数を重ねるキャリアアグリゲーション技術により、1つの周波数のみに対応した従来のMMU装置と比較して最大2倍の通信速度を実現します。
なお、大阪・関西万博の開催期間中は国内外から多くのお客さまが来場されるため、安定した通信サービスを提供できるよう、大阪・関西万博会場内のSub6 基地局を整備しました。Sub6エリア全域で高速・大容量通信が利用可能です。

KDDIは、全国において、業界最多となるSub6基地局数3.9万局を展開し、近接したSub6の2周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯、100MHz幅×2ブロック)を保有しています。2024年、基地局の出力アップやアンテナ角度の最適化などにより、Sub6利用可能エリアが拡大し、通信品質も向上しました。
2025年夏以降、多くのお客さまが利用する鉄道路線や商業地域などの生活動線でもDB-MMUを順次導入し、Sub6の2周波数を同時利用することで、さらなる品質向上に取り組んでいきます。
KDDIは今後も5Gの高度化技術の拡大や、日々の通信品質改善に取り組み、お客さまにNo.1の通信品質を提供していきます。
■DB-MMUについて
1. 特長
- 1つの無線装置でSub6の2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用できます。複数の周波数を重ねるキャリアアグリゲーション技術により通信速度が向上します。
- 多数のアンテナ素子を利用したMMUのビームフォーミング技術の適用により、お客さまが利用される場所に電波を効率的に届けることが可能です。また、同時に複数のお客さまの通信を収容するMulti-User MIMO(
注2)を活用して高密度な通信を実現します。
- 従来装置と比較して小型軽量(サイズ 約2割、重量 約4割削減)のため、容易に設置可能です。
2. 設置場所
屋外イベントで多くの人が集まるEXPO アリーナ「Matsuri」の会場後方に設置しています。
会場マップは大阪・関西万博公式Webサイトをご確認ください。
(参考)
■KDDIの通信品質向上の取り組み
KDDIは、2024年度、5Gの大容量・高速な通信を実現するSub6(3.7GHz帯/4.0GHz帯)について、基地局の出力アップやアンテナ角度の最適化により利用可能エリアを拡大しました。また、Sub6エリア全域での5G SAのサービスも開始しています。
これに加え、4Gを含めたネットワークの全体最適化や、通信速度(スループット)の向上、遅延(レイテンシ)の改善など、通信品質の向上に日々取り組んでおり、Opensignalから2024年10月に発表された日本市場の通信体感分析では全18部門のうち13部門で最多受賞、2025年2月発表のグローバル市場の通信体感分析では6部門中3部門で世界1位を獲得しています。(注3)
- 注1)5G SAサービスご利用時にキャリアアグリゲーションが可能です(2025年4月11日時点)。5G SAサービスの対応端末はこちらをご参照ください。
- 注2)基地局側で伝送路状態を高精度に推定し、複数の端末と空間多重による同時通信を実現する技術。
- 注3)
- ※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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