~主審の視点から捉えた迫力ある映像の安定伝送を支援~
KDDI株式会社
KDDIは、2026年10月1日に横浜国際総合競技場で開催された「キリンカップサッカー2026」SAMURAI BLUE対エクアドル代表戦の地上波生中継において、株式会社TBSテレビ(本社:東京都港区、代表取締役社長:龍宝 正峰、以下 TBS)に、主審が装着したレフェリーカメラの映像を伝送するための通信手段として、5G SAネットワークスライシングを活用いただきました。
Sub6とミリ波、4G転用周波数を動的に切り替えながら利用する「マルチバンドスライシング」を活用し、主審視点の高精細映像の安定した伝送を支援することで、臨場感のあるサッカー中継に貢献しました。

■背景・課題
スポーツ中継においてレフェリーカメラは、主審の視点から選手の動きやピッチ上の攻防を捉えることで、従来の固定カメラでは表現できない臨場感のある映像を届けることができます。
一方で、レフェリーカメラは主審とともにフィールド全域を移動しながら撮影・伝送を行うため、小型・軽量な機材による運用が求められます。また、多くの来場者がスマートフォンなどを利用するスタジアムでは通信トラフィックが集中することから、放送に用いる映像を安定して伝送することが課題となります。
■取り組みの概要
KDDIは、2025年4月から提供している「放送事業者向け5G SAネットワークスライシングソリューション」(
注)を活用し、レフェリーカメラ映像の伝送用に5G SAネットワークスライシングを提供しました。
カメラで撮影した映像を、5G SA対応のポータブルデータトランスミッター上で、TBSとWOWOWエンタテインメント株式会社が共同展開する次世代映像伝送ソフトウェア「Live Multi Studio(LMS)」を用いて伝送処理し、KDDIの5G SAネットワークスライシングを通じて中継現場へ伝送しました。
また、大容量通信に適した周波数帯(Sub6/ミリ波)と広域エリアをカバーする周波数帯(4G転用周波数)を組み合わせたマルチバンドスライシングを適用しました。主審の移動に伴い通信環境が変化する中でも、利用状況や電波環境に応じた周波数帯を活用することで、スタジアム内での安定した映像伝送を支援しました。

中継での本ソリューションの活用について、TBSテレビのスポーツ中継をはじめとした番組制作・中継制作を担う株式会社TBS アクト 中継プロデュース部 渡辺 明氏は次のように述べています。「レフェリーカメラの導入において一番の課題は『レフェリーへの身体的負担の軽減』でした。機材を最小限に抑えるため、複数回線を束ねる大型機器は使用できず、ポータブルデータトランスミッターと1つの通信回線という構成が必要でした。しかし、6万人を超える観客環境では通常のモバイル回線による映像途絶のリスクが大きく、最大の懸念事項でした。今回、5G SAネットワークスライシングを活用したことで、混雑下でも安定した映像伝送が可能となり、軽量かつコンパクトなシステムを実現できました。」
KDDIは今後も、5G SAネットワークスライシングをはじめとする通信技術を活用し、放送事業者による機動的で高品質な映像伝送を支援します。また、パートナー企業とともに、スポーツやエンターテインメントにおける新たな視聴体験の創出に取り組んでいきます。
(参考)
■スタジアムの通信環境整備を通じた新たな体験の創出
KDDIは、大規模スタジアムやアリーナにおいて、5G Sub6(3.7GHz帯/4.0GHz帯)およびミリ波(28GHz帯)を活用したエリア整備を推進しています。大容量通信を支えるMassive MIMO技術などを活用し、イベント開催時に多くの来場者が通信を利用する環境でも、快適なモバイル通信の提供に取り組んでいます。これらの通信環境を基盤として、今回のレフェリーカメラ映像の伝送をはじめ、5Gを活用した新たな映像表現や観戦体験の創出を支援していきます。
■KDDIのサッカー日本代表チーム協賛の取り組みについて
KDDIは「JFAメジャーパートナー」として、SAMURAI BLUE(サッカー日本代表)、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)をはじめとするすべてのカテゴリのサッカー日本代表を応援しています。さらに、2030年までのサッカー日本代表への協賛継続に加え、新たにJFA 全日本U-12サッカー選手権大会/高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会への協賛を決定するなど、育成年代から日本代表まで継続的に応援する取り組みを進めています。
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