ニュースリリース

安心安全な通信サービス提供を誓う「安全大会」を6月30日に実施

KDDI株式会社

KDDIは2023年6月30日、安心・安全な通信サービスを提供するため、事故を未然に防止するための意識啓発および安全に関する情報や知識共有の場として「安全大会」を実施しました。今回は代表取締役社長 CEO髙橋 誠をはじめ、社内および関連会社の約3,200名が参加しました。2022年7月に発生した通信障害を受け、通信会社が与える社会への影響の大きさを改めて認識するとともに、再発防止に向けた改善取り組みの共有と最高のネットワーク品質を目指すことを誓いました。

<安全大会の様子>

<開会宣言する
技術統括本部 吉村統括本部長>

<最高のネットワーク品質を目指すことを誓う
技術統括本部 山本副統括本部長>

1. 通信障害の概要とお客さまの声の共有

通信障害の記憶を風化させないため、2022年7月に起きた事象、原因、復旧対応を共有しました。また、通信が人びとの生活、社会活動において欠かせない存在であることを認識するため、カスタマーサービス部門や法人営業部門から当時のお客さまの声やその後の信頼回復に向けた取り組みの状況を共有しました。

<通信障害の概要を説明する
ノード技術本部 小土橋副本部長>

<コンシューマのお客さまの声を共有する
パーソナル企画統括本部 加藤副統括本部長>

<法人のお客さまの声を共有する
コネクティッドビジネス本部 兼
ビジネスデザイン本部 荒井副本部長>

2. 再発防止に向けた改善活動の取り組み状況の共有

再発防止に向け、この1年間での以下の取り組みの状況を共有しました。

  • 早期の被疑箇所特定や復旧のための手順の準備など
  • 正しく、速やかにお客さまに伝えるための情報発信
  • 設備監視強化のためのツールや人財育成
  • 再発防止に向けたネットワーク品質強化

<情報発信の取り組みを共有する
ソリューション運用統制部 田口部長>

<迅速な障害復旧のための取り組みを共有する
モバイルエンジニアリング部 横山部長>

<設備監視強化の取り組みを共有する
KDDIエンジニアリング 運用保守事業本部 上口事業本部長>

<ネットワーク品質強化の取り組みを共有する
品質管理室 築嶋室長>

3. 通信障害から1年を受けて社員に向けた社長メッセージ

2022年7月2日の早朝に連絡をもらい、自分のスマホでもピクトが立たないことを確認し、これはただ事ではないと思い、すぐに新宿ビルへ向かいました。翌日になっても復旧に至らなかったため午前11時から最初の会見を行いました。今回は復旧に向け取り組んでいる最中での会見となりました。お客さまにどのようにお伝えするのか、悩みながらの会見でした。
この通信障害では、個人のお客さまだけでなく、法人のお客さま、法人の向こうにいらっしゃるお客さまへ多大な迷惑をおかけしました。通信はあらゆるものに溶け込んできており、人びとの生活、社会活動において、欠かせない存在となっています。IoTの回線数は2022年度には3,000万回線を超え、今後も増え続ける見込みです。通信は、あらゆる産業・社会活動の基盤になり、その安定性と信頼性はより一層、重要になってきています。
今となると、もっとできたことはあったのではないかと、改めてあの日の後悔が頭をよぎります。復旧作業を担当したKDDIのネットワーク運用部門、KDDIエンジニアリングのメンバーとも、今回の障害を起こしてしまったことや早期復旧を出来なかったことへの無念さ、これからの信頼回復への向き合い方についての話をしました。
私たちはお客さまの信頼の回復に取り組んでいきます。障害の早期検知と復旧のための体制を強化し、さらに「障害発生時の周知・広報に関するガイドライン」に定められた迅速なお客さま周知のための目標も設定しました。
24時間365日つなぐことが、私たちの使命です。通信障害のあと「通信基盤強化並びにお客さま対応強化対策会議」を立ち上げ、再発防止に向けて、設備の仮想化、運用の高度化、そして、作業品質の強化に取り組んできました。この中期経営戦略3年間では500億円規模の追加投資を行い、さらなる通信基盤の強靭化に取り組んでいく計画です。通信は私たちの使命であると同時に、事業戦略であるサテライトグロース戦略の核です。ネットワークの信頼性向上に向けて、全社一丸となって取り組んでいきましょう。
KDDIの使命は「つなぐ」ことです。人びとの命をつなぎ、暮らしをつなぎ、心をつないでいます。私たちは、「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことを「KDDI VISION 2030」に掲げました。重大事故ゼロの継続とともに、このビジョンを社員一丸となって実現したいと思っています。
2022年7月の通信障害は社会インフラに多大な影響を与えた障害であり、今後決して起こしてはならないものです。決してあの日を忘れてはいけません。このことを改めて認識し、お客さまの信頼を取り戻していく、そして最高のネットワーク品質を目指すことを誓い、「KDDI VISION 2030」を実現していきましょう。

<社員にメッセージを伝える髙橋社長>

KDDIは、「KDDI VISION 2030」として「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会を作る。」ことを目指しています。今後も命、暮らし、心をつなぐ取り組みを継続していきます。

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