KDDI株式会社
株式会社KDDI総合研究所
~IoTスマートごみ箱や水上ドローンを展示、海洋プラスチック削減や生物多様性の保全に貢献~
KDDIとKDDI総合研究所は、主要7カ国首脳会議(以下 G7広島サミット)の国際メディアセンター(広島県立総合体育館に設置)に2023年5月18日から22日まで出展しました。海洋プラスチック削減を目指すIoTスマートごみ箱と、生物多様性の保全に貢献する水上ドローンを展示し、国内外の報道関係者や政府関係者などが来場しました。
<IoTスマートごみ箱の展示>
<水上ドローンの展示>
■出展内容
1. 海洋プラスチック削減を目指すIoTスマートごみ箱
広島県が立ち上げた官民連携プラットフォーム、GREEN SEA瀬戸内ひろしま・プラットフォーム(GSHIP)の活動の一環として広島県広報スペースに展示しました。
- 世界で海洋プラスチックごみが問題となっています。海洋プラスチックごみの多くは、街中でのぽい捨てや風で飛ばされたプラスチックが、川を伝って海に運ばれたものです。
- KDDI総合研究所はIoTスマートごみ箱「SmaGO」を国内各地に設置している株式会社フォーステック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹村 陽平、以下 フォーステック)と連携し、広島県などに設置したSmaGOの通信機能を通じて収集したデータを、KDDI総合研究所独自のシミュレーターを用いて分析することで海洋プラスチック削減に資する施策の効果検証を行っています(注1)。
- 展示ではその取り組みを紹介するとともに、KDDI総合研究所が新たに開発したSmaGOに投入されたごみがどのような資源でできているか自動で特定する資源自動判別機能(以下 本機能)付きのプロトタイプを公開しました。本機能は画像・重量など、複数の種類や形式(マルチモーダル)のデータを人工知能(AI)で分析することで、精度の高い判別を可能とするものです。
- 本機能付きプロトタイプ1台を含むSmaGO計9台は実際に会場のごみ箱として運用されました。プロトタイプのSmaGOでは会期中に以下のような資源を回収したことが推定されました。
ビン(透明) | ビン(色付き) | カン | ペットボトル | その他 |
3.7% | 8.8% | 31.3% | 40.0% | 16.3% |
<資源自動判別結果(速報)>
<IoTスマートゴミ箱モニター表示および外観>
動画が視聴できない方はこちらへ
<IoTスマートゴミ箱動作イメージ動画>
2. 生物多様性の保全に貢献する水上ドローン
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)の活動の一環として、政府広報展示ブースに展示しました。
- KDDIとKDDI総合研究所は、スマートフォンによる遠隔操作で海中の映像をリアルタイムに確認できる水上ドローンを活用するなど、ブルーカーボン(海洋生態系による炭素貯留)の量を算定するために必要な藻場調査に取り組んでいます。
- 三重県鳥羽市と実証実験を実施するなど、企業・自治体としての環境保全への取り組み姿勢が高く評価され、第31回地球環境大賞の総務大臣賞を受賞しました。
- 藻場は産卵場や稚魚の成育場の役割を担っていることから、水上ドローンの活用によるブルーカーボンの算定は生物多様性の保全に重要な役割を果たします。
<水上ドローン外観>
KDDIグループは、中期経営戦略(23.3期-25.3期)において、サステナビリティ経営を根幹に置き、社会課題の解決と、社会の持続的な成長に貢献するサステナビリティ活動に取り組んでいます。
今回のG7気候・エネルギー・環境相会合GSHIPの活動の一環で掲げられた「2040年までに新たな海洋プラスチック汚染をゼロに」という目標の実現に向け(注2)、DXを推進していきます。
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