ニュースリリース

スタートアップエコシステム活性化に向けて300億円規模を投資

~複数の海外ベンチャーファンドへ出資、「KDDI Open Innovation Fund V」を設立~

KDDI株式会社

KDDIは2025年4月10日、複数の海外ベンチャーファンドへの出資と、「KDDI Open Innovation Fund V」の設立を行いました。KDDIは、これらを含め今後300億円規模の投資の実施に向けて検討し、日本発スタートアップのエコシステム活性化と事業成長に貢献します。
KDDIは注力領域であるAIやDeepTechなどの分野を投資領域としている海外ベンチャーファンドに出資します。今回の出資のほか、今後も継続して海外ベンチャーファンドへ出資を行うことで、日本発スタートアップの国際的な事業成長を推進し、ユニコーン企業の創出を目指すとともに、KDDIの事業成長にもつなげていきます。
また、有望なベンチャー企業への出資を目的とした「KDDI Open Innovation Fund V」をグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本 安彦)と共同で設立し、KDDIの次の成長の柱となる新規事業の探索を進めていきます。

<KDDIのスタートアップ連携の考え方>

■背景と概要

  • 日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」を2022年に決定し、日本のスタートアップエコシステムを活性化させ、世界での競争力獲得を目指しています。同年には日本経済団体連合会(経団連)が「スタートアップ躍進ビジョン~10X10Xを目指して~」を公表し、起業の数を10倍にする(スタートアップの数を10倍=約10万社に、スタートアップへの年間投資額を10倍=約10兆円に)、レベルを10倍にする(ユニコーン企業数を10倍=約100社に、ユニコーンからさらに飛躍したデカコーン企業数を2社以上に)目標を打ち出しています。
  • KDDIは2012年からコーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」を開始し、有望なスタートアップ企業への出資を通じたビジネス共創を促進しています。これまでの運用総額は約400億円規模で、AI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなど、幅広い事業領域の国内外スタートアップ150社へ出資しました(2025年4月10日時点)。
  • KDDIは「KDDI Open Innovation Fund V」を通じてKDDIの次の成長の柱となる新規事業の探索を引き続き進めていきます。さらに、複数の海外ベンチャーファンドへの出資を通じて、KDDIの注力領域であるAIやDeep Techなどの分野における日本発のスタートアップと、グローバルの大手事業会社や大手ベンチャーキャピタルとの接点を構築します。国際市場での協業および資金調達の支援により、スタートアップの事業成長に貢献し、ひいては日本発スタートアップのユニコーン企業化と、KDDIの事業成長につなげていきます。

■出資を行うVC(ベンチャーキャピタル)の概要

(1) Interlagos

SpaceXビジネス部門の上級副社長を務めたTom Ochinero氏と技術部門のAchal Upadhyaya氏によって、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立されたテクノロジー投資会社です。中核メンバーは、ロボティクスや宇宙分野をはじめとする、ハードテック市場の将来予測や有望企業の見極めに強みを持っています。KDDIとしても、日本発スタートアップと世界のハードテック大手企業との連携・協業支援の面で大きな期待を寄せています。

会社名Interlagos Capital
所在地アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
設立2024年
代表者Tom Ochinero、Achal Upadhyaya
投資領域ハードテック領域(ロボティクス・宇宙・防衛・バイオ・エネルギー)
(2) Carbide Ventures

事業経験が豊富なスタートアップの創業者、経営者を中心に、シリコンバレーと東京の2拠点に設立したクロスボーダーVCです。KDDIとしても、起業家・事業オペレーターとしての経験を生かし、米国と日本の橋渡し役として実践的なスタートアップ支援を期待しています。

会社名Carbide Ventures Management, LLC
所在地アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルト、東京都港区
設立2021年
代表者芳川裕誠、Dan Weirich
投資領域エンタープライズ向けB2Bソフトウエア・AI領域を中心したスタートアップ

■「KDDI Open Innovation Fund V」の概要

名称KDDI新規事業育成5号投資事業有限責任組合
運用期間2035年4月までの10年間
投資対象AIやDeep Techなどの領域において、当社新規事業の種となる可能性があるスタートアップ
運用総額50億円(予定)
運営者グローバル・ブレイン株式会社

KDDIは、スタートアップとの共創によるイノベーションの創出を目指し、これまで出資やパートナーシップを通じたスタートアップ支援に積極的に取り組んできました。その結果、有望なスタートアップが選ぶ「イノベーティブ大企業ランキング」において、7年連続で第1位を獲得しています(該当項目へジャンプします)。

今後も、グローバルパートナーやスタートアップとの共創を通じてつなぐチカラを進化させ、スタートアップの事業成長と企業価値の向上に貢献していきます。

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