KDDI株式会社
ソフトバンク株式会社
楽天モバイル株式会社
- NTT法廃止を含めた検討や時限を設ける規定は、拙速な議論を招きかねない
- 今後の慎重な検討を求める付帯決議がなされたことは、国益・国民生活を保護する観点から非常に意義が大きい
- 引き続きNTT法の「廃止」には反対、より慎重な政策議論が行われることを強く要望
KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社および楽天モバイル株式会社の3社は、2024年4月17日に成立した「日本電信電話株式会社等に関する法律の一部を改正する法律」(以下 改正NTT法)に対する見解を表明します。
「日本電信電話株式会社等に関する法律」(以下 NTT法)の見直しに関して意見を表明した電気通信事業者や地方自治体など181者(注)が、特に重要と考える公正競争やユニバーサルサービス義務、経済安全保障に関する事項は、総務省の情報通信審議会で引き続き検討されている状況です。
この状況において、改正NTT法の付則で「日本電信電話株式会社等に関する法律の廃止を含め」検討することおよび「令和七年に開会される国会の常会を目途」と時限を設ける旨が規定されたことは、今後の議論に先立ち、あらかじめ法制度のあり方を方向づけるとともに拙速な議論を招きかねず、極めて強い懸念があります。
一方、今後のNTT法のあり方の検討にあたり、「ユニバーサルサービスの確保、公正な競争の促進及び電気通信事業に係る安全保障の確保等の観点から慎重に検討を行う」こと、「国民生活への影響も大きいものであることから、広く意見を聴取し、国民の理解が得られるよう検討の過程及びその結果について十分に説明を行うこと」などを求める付帯決議がなされたことは、国益・国民生活を保護する観点から非常に意義が大きいものです。
引き続きNTT法の「廃止」には反対するとともに、国民の負担により電電公社時代に構築された日本電信電話株式会社の「特別な資産」を維持し、保護するための規律の時代に応じた見直しや強化も含め、NTT法のあり方について付帯決議に基づき、より慎重な政策議論が行われることを改めて強く要望します。
- (注)2023年12月4日 プレスリリース「NTT法の見直しに関する181者の意見表明」
- ※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
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