ニュースリリース

日経リスキリングアワード2025にて「企業・団体総合部門 最優秀賞」を受賞

~「人財ファースト企業への変革」に向けた戦略的なリスキリングの取り組みが評価~

KDDI株式会社

KDDIは2025年9月1日、株式会社日本経済新聞社が主催する「日経リスキリングアワード2025(以下 本アワード)」において、「企業・団体総合部門 最優秀賞」を受賞したことをお知らせします。本アワードは、リスキリング(学び直し)を通じて成長事業に向けた人材育成する企業やそれを支援する公共団体を表彰するものです。
今回の受賞は、社員の専門性を高める戦略的なリスキリングと、それを人事評価と連動させている「人財ファースト企業への変革」に向けた取り組みが模範的な内容として評価されたものです。事業に必要なスキルを明確に定義し、社員が自律的に学び成長できる環境を整備することで、成長事業を牽引する「プロ人財(該当項目へジャンプします注1)」の比率は40%を超えています。こうした一連の取り組みが奏功し、事業戦略の実現に繋がっている点が総合的に評価されました。

<表彰ロゴ>
<表彰式写真>

「マーケティング」や「研究開発」など30もの専門領域ごとに必要なスキルをきめ細かく設定し、社員にその習得を促す専門カリキュラムを提供している。エンゲージメントスコアとの相関を分析するなど、リスキリングの効果の検証を行っている点が優れている。社員が保有するスキルを昇給・昇格の判断基準としたり、レベルの高いスキルの習得に特別賞与で報いたりするなど、人事評価とリスキリングが連動している点も評価できる。細部にこだわった制度設計と運用の継続的な改善は、リスキリングに取り組む多くの企業の模範といえる。

■KDDIのリスキリングの取り組みについて

1. 制度・基盤の整備

KDDIは、中期経営計画における重要課題の一つとして「人財ファースト企業への変革」を掲げています。通信事業に加え、DX、金融、エネルギーといった新たな事業領域を拡大する「サテライトグロース戦略」を進める中で、このような事業構造の変化に対応するためには、従来のスキルセットだけではなく、これらの事業を牽引する「プロ人財」の育成が喫緊の課題となりました。
この背景のもと、「プロ人財をつくり、育てる」をコンセプトに2020年から「KDDI版ジョブ型人事制度」を導入しました。この制度では、30の専門領域を153のジョブに細分化し、各ジョブの必要スキルを明確に定義すると共に、内製開発したアセスメントツールで社員のスキルを定量測定する仕組みを構築しました。これにより、社員は自身のスキルとジョブが求めるスキルのギャップを客観的に把握することが可能になりました。また、ジョブの詳細や必要なスキルを一元化した「ジョブ図鑑(該当項目へジャンプします注2)」を公開し、社員のスムーズなキャリアプラン策定を支援しています。

2. スキル習得・成長機会の提供

社員が目指すキャリアに必要なスキルを習得できるよう、社内向け教育機関「KDDI DX University」にて専門領域・ジョブ別の研修プログラムを提供しています。中でもDX基礎スキルの研修については、2024年度末までにKDDI本体の全社員が修了する目標を達成しています(累計12,869名修了)。
また、就業時間の約2割を目安に自部署以外の業務を経験できる「社内副業制度」にて、社員の成長機会を最大化するほか、プロ人財を社内アドレス帳で公開(該当項目へジャンプします注3)することで、事業戦略の実現に不可欠な組織横断のコラボレーション風土を醸成しています。

3. 人事評価との連動

社員のスキル習得を促進した上で公募制度やFA制度(該当項目へジャンプします注4)などを活用し、事業戦略上のニーズと個人の意思を両立させた異動の拡大を進めています。最適な人財配置によって得られた高い専門性は、配属・昇進、人事評価・賃金制度と有機的に連動させています。特に、高評価者への特別昇給や特別賞与の支給を行うことで、社員のスキルアップへのモチベーションをさらに高め、自律的な成長を促進しています。

KDDIは今回の受賞を励みに、今後も「KDDI版ジョブ型人事制度」を深化させるとともに「人財ファースト企業への変革」を進め、持続的な企業価値向上を目指していきます。
KDDIの人事制度の詳細についてはこちら新規ウィンドウで開くをご参照ください。

  1. 注1)基幹職(非管理職)のうち、テクニカルスキル評価で5段階評価の4以上を取得した社員をプロ人財と定義しています。プロ人財には難易度の高い業務の遂行だけでなく、組織の枠を超えた多様な人財とのコラボレーションが求められます。2025年度末までに全専門領域において45%以上という目標に対し、2024年度末時点で40%と順調に推移しています。
  2. 注2)
  3. 注3)
  4. 注4)
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