~電気通信事業法の改正などでは対応が難しいNTT法の規律~
KDDI株式会社
ソフトバンク株式会社
楽天モバイル株式会社
KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社および楽天モバイル株式会社の3社(以下 3社)は、日本電信電話株式会社(以下 NTT)が2023年11月7日に発表した「NTT法のあり方についての当社の考え②」(以下 NTTの考え②)(注)に対する見解を表明します。
「NTTの考え②」には、国益・国民生活への影響の観点から3社が特に重要な項目と考える点(公正競争・ユニバーサルサービス義務・外資規制)に関するものも含め、現行NTT法で規定されている規律が電気通信事業法の改正で代替可能であり、NTT法を廃止しても何ら問題がないとするような見解が示されていますが、3社の認識はこれとは異なります。
<「NTTの考え②」におけるNTTの主張と3社の認識>
NTTの主張 | 3社の認識 | |
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公正競争 |
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ユニバーサルサービス義務 |
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外資規制 |
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海外との比較 |
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公社承継資産 |
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3社を含む電気通信事業者や地方自治体など180者は、2023年10月19日付で提出した連名要望書(以下 連名要望書)のとおり、NTT法の廃止に反対の立場であり、より慎重な政策議論を行うことなどを要望しています。NTT法を廃止しても何ら問題がないとする方向でNTT法のあり方の議論が進められ、結果として、国益・国民生活を損ねることがあってはならないと考えています。
なお、180者は連名要望書において、日本が目指すべき国民生活向上や経済活性化、国際競争力強化などにつながる情報通信インフラの将来像の実現に向けて、NTT法も含め通信政策の見直しを検討していくことには賛成の立場であることを連名要望書にて表明しています。
NTT法の「廃止」ではなく「改正」が前提であれば、将来の通信業界ひいては日本のあるべき姿に向け、業界全体で前向きな検討が行えるものと考えており、NTT法のあり方についてはこのような方向で政策議論は進められるべきです。
詳細は別紙をご参照ください。
<別紙>
<参考>
2023年10月19日 KDDI株式会社 プレスリリース
NTT法の見直しに関する要望書を提出
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