~沖縄県でも提供開始、Starlink活用のau基地局は5G対応へ~
KDDI株式会社
KDDIは2023年7月から、衛星ブロードバンドStarlinkの利用シーンを拡大します。海上・山小屋・音楽フェス、大規模屋外イベントなどで活用するほか、沖縄県でも法人・自治体向けにサービス提供を開始します。
海上では、航海に必要な情報の収集やDXによる作業の効率化、乗客/乗員へのWi-Fi提供などさまざまなユースケースが想定されます。宿泊・休憩・避難を目的とした山小屋では、より安全で快適な登山活動を支援する「山岳DX」、利用者が局所的に集まる音楽フェスでは、通信回線混雑の緩和やキャッシュレス決済などの「イベントDX」を実現します。
また、法人・自治体向けの「Starlink Business」において、Starlink衛星同士が通信をすることで、地上局から離れた場所でのエリア化を実現する「衛星間通信」により、沖縄県を対応エリアとして追加します。これにより日本全国でご利用いただけるようになります。
なお、Starlinkをバックホール回線として利用するau基地局は、2023年度内に5G対応基地局も運用開始予定です。
場所 | 活用方法 | 展開状況 |
---|---|---|
海上 | Wi-Fi | 東海大学 望星丸から搭載開始 |
山小屋 | 長野県/富山県から開始し、今後全国100カ所での提供を目指す | |
音楽フェス | FUJI ROCK FESTIVAL '23、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023などの音楽フェスで提供予定 | |
島しょ部 | au通信網 | 静岡県初島で提供中 |
山間部 | 富山県剣岳、岩手県早池峰山、富山県薬師岳などで提供予定 | |
観光地 | 和歌山県向平キャンプ村、福井県九頭竜湖、和歌山県やどり玉川峡温泉などで提供予定 | |
沖縄県 | Wi-Fi/au通信網(注) | 法人・自治体のお客さま向けに提供開始 |
<Starlink 利用シーンイメージ>
KDDIは、2021年9月にスペースX社と業務提携を行い、au基地局のバックホールにStarlinkを活用し、山間部などでも都市部と同様の高速通信が可能となるよう順次構築を進めています。また2022年10月からは「認定Starlinkインテグレーター」として、法人・自治体向けサービス「Starlink Business」やStarlinkを活用したauエリア構築ソリューション「Satellite Mobile Link」を提供し、建設現場や屋外施設の遠隔監視、災害対策などさまざまな場所で利用が広がっています。大幅な低遅延と高速伝送を可能とする地球低軌道上のStarlinkを活用することで、引き続きお客さまに安定的な通信ネットワークを提供します。
KDDIは、経済発展と社会課題の解決を両立するレジリエントな未来社会に向けて「KDDI VISION 2030」を掲げ、「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことを目指していきます。
(参考)関連ニュースリリース
- 2023年7月18日 ニュースリリース
Starlinkの海上利用向け通信サービス、第1号として東海大学望星丸に搭載 - 2023年7月18日 ニュースリリース
Starlink活用「山小屋Wi-Fi」の本格導入で山岳DXを推進 - 2021年9月13日 ニュースリリース
SpaceXの衛星ブロードバンド「Starlink」と業務提携、au通信網に採用する契約に合意 - 2022年12月1日 ニュースリリース
スペースXの「Starlink」をau通信網で利用開始 - 2022年12月5日 ニュースリリース
Starlink活用のauエリア構築ソリューション「Satellite Mobile Link」を清水建設が採用
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