ニュースリリース

エリクソンとグローバルキャリアが参画する合弁会社Adunaへの出資に合意

~グローバルキャリア間での共通APIの実装を推進、5Gを活用したビジネス開発に貢献~

KDDI株式会社

KDDIは2025年2月7日、エリクソンとグローバルキャリアが出資して参画する合弁会社Aduna(アドゥナ)への出資(以下 本出資)に合意しました。
KDDIは本出資を通じて、グローバルキャリア間での共通API(ネットワークAPI)の実装を推進し、5Gを中心とした最新の通信技術を活用したビジネス開発に貢献します。

■背景

5Gを中心とした最新の通信技術はさまざまなビジネスへの活用が期待されています。一方で、グローバル展開を前提とした5G活用ビジネスの開発にあたって、サービス開発者は各国キャリアのAPIごとに個別対応する必要があります。そのため、グローバルキャリアへの共通的なアクセスを可能とする共通APIの構築と提供が求められています。
KDDIは2023年2月に通信事業者団体GSMAが立ち上げた、共通API構築に向けた「GSMA Open Gateway」構想に参画し、共通APIの規定策定を進めてきました。(該当項目へジャンプします注1

■Adunaについて

1. 概要

Adunaはデジタルサービスのイノベーションを促進するために、ネットワークAPIを世界規模で組み合わせて提供することを目指しています。ネットワークAPIは、ネットワーク機能への簡単なアクセスと利用、支払いを可能にする方法です。Adunaは、複数のグローバルキャリアからの共通APIの実装とアクセスを、開発者プラットフォームのより広範なエコシステムへと推進します。
最新の通信ネットワークは、これまで開発者がアクセスできなかった高度でインテリジェントな機能を備えています。また、開発者が何百もある個々の通信事業者のさまざまな機能を統合することは困難でした。そこでAdunaは、新しいアプリケーションがどこでも、どのネットワークでも動作するというビジョンを掲げ、ネットワークAPIをグローバルに組み合わせ、開発者がイノベーションをより簡単かつ迅速に行えるようにします。
Adunaは、既存の業界全体のCAMARA API(該当項目へジャンプします注2)に基づき、ハイパースケーラー、CPaaS(該当項目へジャンプします注3)事業者、システムインテグレーター、独立系ソフトウエアベンダーなどの開発者プラットフォームの広範なエコシステムにネットワークAPIを提供します。

2. パートナー企業(アルファベット順)

  • América Móvil
  • AT&T
  • Bharti Airtel
  • Deutsche Telekom
  • KDDI
  • Orange
  • Reliance Jio
  • Singtel
  • Telefonica
  • Telstra
  • T-Mobile
  • Verizon
  • Vodafone

■本出資の狙い

KDDIはAdunaを通じて、グローバルキャリア間での共通APIの実装を推進し、パートナー企業における最新の通信技術を活用したビジネス開発に貢献します。
グローバルキャリアと連携し、グローバルでAPIを活用できる環境を構築することで、ハイパースケーラー(Google Cloud)やVonageなどといった海外企業におけるAPI活用拡大を目指します。
国内企業に対しては、パートナー企業における国内ビジネスの海外進出を目的とし、今後AI時代のビジネスプラットフォームであるWAKONXを通じてAPI活用によるグローバルスケールが可能なビジネス創出を支援していきます。
なお、KDDIは2025年3月3日から3月6日までの間、スペイン・バルセロナで開催される世界最大のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2025」において共通API活用した新たな協業事例を展示します。詳細はこちら

(参考)

■Adunaについて

世界の複数の通信事業者とエリクソンの画期的な合弁会社であるAdunaは、世界中の開発者が共通のネットワークAPIを通じてネットワークを最大限に活用できるようにすることで、イノベーションを加速することに専念しています。Adunaのパートナーには、América Móvil、AT&T、Bharti Airtel、Deutsche Telekom、KDDI、Orange、Reliance Jio、Singtel、Telefonica、Telstra、T-Mobile、Verizon、Vodafoneが含まれます。GSMAとLinux Foundationが推進するCAMARAオープンソースプロジェクトに基づく統合プラットフォームの下、Adunaは世界中の通信事業者のネットワークAPIを組み合わせることで、共創を促進し、ユーザー体験を向上させ、産業の成長を促進する、標準化されたプラットフォームを提供します。

  1. 注1)
  2. 注2)GSMAとLinux財団が推進するオープンソースプロジェクト
  3. 注3)Communication Platform as a Service。さまざまなコミュニケーションチャネルをAPIで接続するクラウドサービス。
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