ニュースリリース

5Gコアネットワークのコンテナ化と仮想化の併用技術に関するホワイトペーパーをRed Hatと共著で公開

~高信頼なシステム構築で、通信事業者の仮想化技術の利用拡大を目指す~

KDDI株式会社

KDDIは2024年5月15日、Red Hat, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、CEO:Matt Hicks、以下 Red Hat)と共にまとめた、5Gコアネットワークの高信頼なシステムを実現するコンテナ化(該当項目へジャンプします注1)と仮想化(該当項目へジャンプします注2)の併用技術(以下 本技術)についてのホワイトペーパー(1.3MB)(以下 本ホワイトペーパー)を公開しました。通信事業者が抱える5Gコアネットワークのソフトウエア運用における課題とその解決策について、技術的知見を共有することを目的にしています。
本技術では、コンテナ化によるソフトウエアの素早い展開メリットと、仮想化による機能・ツール提供で、ハードウエアごとに必要な設定の共通化やコンテナ化を行うための管理ソフトウエアのアップグレード自動化などが実現できます。これにより、5Gコアネットワークのメンテナンス性向上と高信頼なシステム運用が可能になります。

<コンテナ化と仮想化を組み合わせ、高信頼なシステム構築を実現>

■概要

大容量・多接続・低遅延が求められる5Gコアネットワークでは、コンテナ技術を利用することで、柔軟なリソース拡張や新機能の素早いリリースに対応しています。コンテナ化するための管理ソフトウエアにはKubernetesなどが一般的に利用されていますが、5Gコアネットワークの構築には、コンテナそのものに特殊なネットワーク設定が必要です。また、管理ソフトウエアの頻繁なアップグレードが運用上の課題になっています。
このたび両社は、コンテナ化を行うKubernetesのRed Hat製品版であるRed Hat OpenShift(以下 OpenShift)と、仮想化技術を活用し、プライベートクラウドを構築するためのソフトウエアであるRed Hat OpenStack Platform(以下 OpenStack)を組み合わせた課題解決の手法を、本ホワイトペーパーにまとめました。
仮想化したサーバー上にコンテナを構築することで、物理サーバー上にコンテナを構築する際に考慮が必要なインターフェース設定などの複雑な要件を簡易化するとともに、管理ソフトウエアのアップグレード自動化により工数を削減することで、5Gコアネットワーク運用の課題を解決します。

■本ホワイトペーパーの主な内容

  • [1]
    通信インフラ構築における技術的背景の紹介
  • [2]
    通信事業者におけるクラウドネイティブ化(該当項目へジャンプします注3)に向けた課題の事例
  • [3]
    コンテナ化と仮想化を組み合わせる方法の紹介とその効果
  • [4]
    OpenShiftおよびOpenStackを用いる構成の技術的概要

KDDIはRed Hatと共に、信頼性や柔軟性に優れた本技術の利用を世界中の通信事業者に拡大し、安定・効率的な5Gネットワークサービスの実現を目指します。

  1. 注1)アプリケーションやサービスを環境から分離し、独立して実行可能にする技術。KubernetesやDockerなどの管理ソフトウエアによりコンテナ化を行う。
  2. 注2)ハードウエア上で仮想的な環境を作成する技術。
  3. 注3)アプリケーションやサービスをクラウド環境向けに設計、開発、および運用する技術。一般的に拡張性や信頼性、効率性を実現することが可能。
  • Red Hat, Inc.、Red Hat、Red Hat ロゴおよびOpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。OpenStack®ワードマークは米国とその他の国におけるOpenStack Foundationの商標または登録商標であり、OpenStack Foundationの許諾の下に使用されています。Red Hatは、OpenStack FoundationとOpenStackコミュニティのいずれにも所属しておらず、公認や出資も受けていません。
  • この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

関連記事