KDDI株式会社
KDDIグループは、データや生成AIによるデジタル社会インフラの進展など、社会全体を取り巻く急速な環境変化に対応するため、新たにアップデートした事業戦略「新サテライトグロース戦略」を策定しました。
KDDIは、これまで5Gによる通信事業の進化と、5つの注力領域(DX/金融/エネルギー/LX/地域共創)を中心に、社会の持続的成長と企業価値の向上を目指してきました。
「新サテライトグロース戦略」では5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心に、これと連携してKDDIの成長を牽引する事業領域「Orbit1(DX/金融/エネルギー)」と、新たな成長に挑戦する事業領域「Orbit2(モビリティ/宇宙/ヘルスケア/Web3・メタバース/スポーツ・エンタメ)」に取り組み、さらなる事業拡大を推進します。
また、「新サテライトグロース戦略」の推進とあわせて、「To Global グローバルへの拡大」「With Life もっとお客さまに身近な会社へ」「For Future 未来人財・スタートアップ育成」をテーマに未来への取り組みを進めることで、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」の実現を目指します。
■「新サテライトグロース戦略」について
KDDIは2022年5月に「中期経営戦略(2022-2024年度)」を発表し、事業成長と財務戦略を着実に実行してきました。一方、データや生成AIによるデジタル社会インフラの進展など、社会全体を取り巻く環境は急速に変化してきています。変化に対応するため、中期経営戦略期間を1年延長(2022-2025年度)するとともに、事業戦略を「新サテライトグロース戦略」としてアップデートします。
1. コア事業
5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心にさらなる事業拡大を目指します。
2. Orbit1(DX/金融/エネルギー)
DX/金融/エネルギーの3領域を「Orbit1」と定義し、通信のお客さま接点を基盤にパートナーとの連携や通信事業とのシナジー最大化に取り組み、新しい価値を提供することで成長を加速していきます。
- (1)DX(デジタル・トランスフォーメーション)
- 「KDDI BUSINESS」の法人事業において、AIが溶け込む時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を立ち上げるなど、事業領域とお客さま接点を拡大していきます。
- 「WAKONX」では、社会のDX加速に不可欠なAI・データ基盤・ネットワーク・運用保守をワンストップで提供することで、社会課題・業界課題の解決や日本企業の事業成長を加速していきます。
- (2)金融
- 金融の各サービスの拡充と、通信とのシナジーを最大化することで、お客さま接点の拡大とさらなる事業成長を目指していきます。
- (3)エネルギー
- 通信とのシナジーを最大化することで事業成長を加速し、お客さま接点を拡大していきます。
- 脱炭素関連事業を拡大し、カーボンニュートラルへの貢献と事業成長を両立させます。
3. Orbit2(モビリティ/宇宙/ヘルスケア/Web3・メタバース/スポーツ・エンタメ)
従来のLX(Life Transformation)領域を、「モビリティを中心としたIoT社会への対応」「新技術への対応」「消費多様化への対応」の観点から5領域に定義し、当社の強みである通信や新技術を活用するとともにパートナリングによってお客さまのライフスタイルの変革に挑戦することで、さらなる事業拡大を目指します。
- (1)モビリティ
- 提供エリア拡張による事業拡大と未来のモビリティ制御基盤の社会実装に注力します。
- (2)宇宙
- SpaceXとのパートナリングの深化により衛星通信の提供機能を拡張し、「空が見えれば、どこでもつながる」体験の実現を目指します。
- (3)ヘルスケア
- 個人の健康・医療体験を高めるサービスの拡充や、医療DXで病院業務の効率化を支援します。
- (4)Web3・メタバース
- 法人ニーズへの対応により事業拡大を目指すとともに、個人向けにはクリエイター支援による集客力強化にも注力します。
- (5)スポーツ・エンタメ
- スマートフォンでの動画視聴が普及した時代の変化に対応し、パートナー連携によるコンテンツ視聴の促進や新技術によるコンテンツの魅力化を行っていきます。
4. 未来への取り組み
新サテライトグロース戦略の推進を通じ、未来に向けてより身近で多様なサービスを国内およびグローバルに提供し、社会の持続的成長につながる取り組みを行っていきます。これにより、KDDI VISION 2030に掲げる「誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことを目指していきます。
- (1)To Global(グローバルへの拡大)
- モンゴルやミャンマーなどの既存進出国でのコンシューマ事業展開や、グローバルパートナーとの事業共創により、グローバル事業の確立と社会課題解決を目指します。
- 生成AIの活用によりトラフィックが大きく増加することが見込まれるため、データセンターの新都市進出と既存センター拡張でインフラを支えます。
- (2)With Life(もっとお客さまに身近な会社へ)
- ローソン協業による顧客接点の拡大や、JCOM、ctc、沖縄セルラー電話など地域に根差したグループ会社と一丸となって地域DXを推進することで、地域のデジタル化に貢献します。
- (3)For Future(未来人財・スタートアップ育成)
- 子ども向け教育の拡充や未来人財育成により、社会の持続的成長を支える人財育成に貢献します。
- スタートアップとのビジネス共創や、スタートアップをKDDI のアセット活用で育成しIPOを目指す「スイングバイIPO」を推進し、スタートアップとともに成長を目指していきます。
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