APACで国・地域や企業の枠を超え、現地優待プログラムを提供するTravel Allianceに加盟

～旅行者向けに、通信サービスに留まらない付加価値サービスの提供を目指す～

KDDI株式会社

KDDIは2025年6月25日、国・地域や企業の枠を超えて優待特典などを提供するアジア太平洋地域（以下 APAC）の越境リワードプログラム「Travel Alliance」に加盟しました（以下本取り組み）。

Travel Allianceは旅行者に通信サービスの枠を超えた付加価値サービスを提供することを目的に、2024年2月にシンガポールの通信事業者Singtelを中心に設立されたAPACの通信事業者アライアンスです（注）。現在、AIS（タイ）、Globe（フィリピン）、HKT（香港）、Optus（オーストラリア）、Taiwan Mobile（台湾）、Telkomsel（インドネシア）といったAPACを代表する7社が加盟しています。
国・地域や企業の枠を超えて優待特典などを提供する越境リワードプログラムは、航空業界では一般的ですが、通信業界では新しい取り組みです。

今回の加盟にあたりSingtelの国際デジタルサービス部門最高責任者（CEO）のAnna Yip氏は以下のように述べています。
「KDDIがTravel Allianceに加わることは、APAC全域でシームレスなリワード体験を提供するという取り組みにおいて、大きな節目となります。すでにこのアライアンスは、約3億人のお客さまに対して、交通、飲食、商品、ライフスタイルサービスに関する数多くの特典を提供しています。今後さらにアライアンスが拡大することで、より多くの旅行者に対し、より多様な旅先での特別な体験をお届けできるようになります。」

本取り組みを通じて、海外旅行の宿泊や買い物で利用できる現地の優待特典を、2025年中に提供開始することを目指します。

■背景

近年、国際的な移動制限の緩和や観光需要の回復に伴い、特にAPAC地域では観光や出張など多様な目的での渡航が活発化しています。旅行者の利便性を高めるため、国際ローミングなどのシームレスな通信サービスに加え、付加価値サービス提供の重要性が増しています。こうしたニーズの高度化に対応するべく、通信事業者が連携し、旅行先でも価値ある特典やサポートを安心して受けられる体制の構築が求められています。

■KDDIの加盟目的

KDDIは「お客さまの期待を超える体験価値の創出」を掲げ、通信インフラの提供にとどまらず、日常や旅先におけるライフスタイル全般の支援を目指しています。
本取り組みを通じて、国際ローミングサービスをご利用中のお客さまがAPAC各国・地域に渡航される際やアライアンス各社のお客さまが日本へ渡航される際に、幅広い体験やサービスを快適かつおトクに楽しめる環境を整備していきます。加えて、アライアンス各社や特典を提供するパートナー企業との共創を通じ、グローバル市場での新たな価値創造を推進していきます。

（参考）

■Travel Allianceについて

Travel Allianceは、SingtelをはじめとするAPAC地域の通信事業者によって2024年に設立された、業界初のクロスボーダーリワードプログラムを提供する通信事業者アライアンスです。
対象となる約3億人のお客さまに対し、旅行国での交通、飲食、ショッピング、ライフスタイルサービスにおける優待特典を提供します。2025年中のサービス提供開始を予定しており、モバイルアプリを通じて、現地の特典情報を簡単に確認・利用できる設計となっています。また、旅行者は渡航先においても、ご利用中の通信事業者が提供するアプリなどを通じた、シームレスな顧客サポートを受けることができるようになります。
今後も加盟事業者を拡大し、APAC全体での利便性と体験価値の向上を目指して取り組んでいきます。