ニュースリリース

KDDIとAMD、5G仮想化ネットワーク高度化に向けた技術提携に合意

~AMD EPYC CPUを採用、AI時代のデータセンター高度化を目指す~

KDDI株式会社

KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:松田 浩路、以下 KDDI)とAMD(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Dr. Lisa Su)は2025年4月23日、KDDIの5G仮想化ネットワークに第4世代 AMD EPYC CPUを採用し、AI時代の5G仮想化ネットワークの高度化に向けて技術提携していくことに合意しました(以下 本提携)。

2025年中に検証を開始し、2026年度以降、全国の商用ネットワークへ展開していく予定です。

AMD EPYC™ CPUは最先端のチップレット技術を用いて複数の小型チップを一つのプロセッサーに統合し、従来の一体型デザインよりも多くのコアを搭載することで、高性能と低消費電力の両立を実現しています。
KDDIの5G仮想化ネットワークにEPYC CPUを採用することで、さらなるトラフィック処理能力の高性能化と省電力化が可能となります。

また、両社は5G仮想化ネットワークでのAMD EPYC CPUの活用を通じて、さらなるCPU利用の高度化に関する検証を実施します。検証結果を基に、CPU利用を高度化し、AI時代のデータセンターへの活用の可能性を探ります。

■背景

  • 今後、AIの利用拡大などにより5Gの通信トラフィックの増加が見込まれ、5Gネットワークの性能向上と安定性の確保が求められています。
  • また、通信トラフィックの増加に伴い、通信を処理するサーバーやネットワーク機器の消費電力も増大していきます。通信ネットワークにおけるエネルギー効率の最適化は、通信サービスの持続的な提供を支える上で重要です。
  • KDDIでは5Gコアネットワークの仮想化を進めており、特定のハードウエアに依存せず、高性能化、省電力化を実現するための最適なハードウエアを柔軟に導入が可能です。

本提携にあたり、KDDI代表取締役社長 CEO 松田 浩路は、以下のように述べています。
「この度、AMDとの協力により、5G仮想化ネットワークの性能向上、低消費電力化を実現できることを非常に嬉しく思います。世界的に卓越したAMDの半導体開発能力を活用することで、KDDIのネットワーク性能を劇的に向上させることを期待しています。また、本提携により、AMDが持つ最先端の技術をAI時代のデータセンターへ展開することも期待しており、技術革新の歩みを共に加速させ、『つなぐチカラ』を進化させることができると確信しています。」

また、AMD CEO リサ・スー博士は以下のように述べています。
「KDDIそして松田社長との協働を拡げ、日本の5Gインフラストラクチャーの変化を加速できることをとても嬉しく思います。私どもの第4世代AMD EPYC CPUの業界をリードするパフォーマンスとエネルギー効率は、KDDIのネットワーク能力拡大をサポートし、次世代の仮想化ネットワークとAI対応データセンターをより強力にするために必要なより高速でエネルギー効率の高いネットワークインフラストラクチャーの提供を可能とするでしょう。」

両社は5GネットワークとAI時代の次世代通信インフラを支えるテクノロジーパートナーとして、ユーザーエクスペリエンス向上とエネルギー効率の良いソリューションの実現に貢献していきます。

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