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ITU-T SG9(ケーブルテレビ技術分野の国際標準化)東京会合で、先端技術統括本部の社員が議長を担当

KDDI株式会社

KDDIは、日本政府(総務省)の主催のもと、2024年9月2日から9月10日の間、東京で開催される国際電気通信連合電気通信標準化局(ITU-T)のケーブルテレビ技術分野の標準化委員会(SG9)の会合で、先端技術統括本部の宮地 悟史が議長を務めることをお知らせします。ITU-T SG会合の日本での開催は、2014年のSG16(マルチメディア通信分野の標準化委員会)札幌会合以来10年ぶりです。

KDDIは、1993年のITU-T SG9の設立以降、継続してSG9副議長を輩出してきたことに加え、2016年からは宮地が議長を務め、国際標準化を通じたケーブルテレビ産業の国内外の発展に尽力してきました。今回の会合は、ITU-T 2022-2024年会期の最終会合にあたり、これまでの活動の集大成として、超高速ケーブルインターネット通信技術仕様、バーチャルリアリティ再生に対応したケーブルテレビ受信機(セットトップボックス)技術仕様、ホログラフィー映像通信のためのケーブルテレビネットワーク要求条件といった技術標準化に関する審議を予定しています。
また、10月に予定されているITU-T総会(世界電気通信標準化総会:WTSA-24、インド・ニューデリー)に向け、日本政府は、2008年の同総会(WTSA-08)以降継続している現在のITU-T Study Group(SG)体制について、最新の技術動向に整合させた変革を図るべく、ケーブルテレビ技術分野のSG9とマルチメディア通信分野のSG16との統合を提言しました。その結果、統合準備を進めることについて、2022年からITU-T局長を務めている尾上誠蔵氏と連携して、2024年1月に開催されたITU-T諮問会議(TSAG)の場で、全会一致で合意を得ました(該当項目へジャンプします)。KDDIはSG9議長の立場で、WTSA-24での最終決定に向けた統合準備作業を主導し、日本政府の目指すITU-Tの変革に貢献してきました。
このように、今回のSG9会合は、今会期の最終会合であると同時に、次会期の再編に向けた重要な出発点として位置付けられており、会合期間中の2024年9月6日には、統合相手先のSG16との合同ワークショップの開催も予定されています。

KDDIは、ITU-T SG9東京会合の成功に万難を排して臨むとともに、今後とも、ITUでの国際標準化活動を通じた国際競争力の強化に引き続き尽力していきます。

  1. 注)再編の最終決定はWTSA-24会合で実施。
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