~スタートアップと大企業の連携により地球上の課題解決を目指す~
KDDI株式会社
KDDIは2024年5月30日から、スタートアップと大企業による、宇宙を活用し地球上の課題解決を目指す共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」(以下 本プログラム)を開始します。
本プログラムでは、宇宙空間を再現したデジタル空間や低軌道上などの多様な実証環境や、宇宙領域の有識者によるメンタリング・ネットワーキング機会をスタートアップと大企業へ提供することで、企業が宇宙事業に挑戦しやすい環境を整備します。また、新たな技術や事業アイデアを持つスタートアップと、宇宙を活用した事業開発を目指す大企業をマッチングすることで、宇宙開発事業に加えて宇宙技術を活用した地上での社会課題解決事業の事業化を促進します。
本プログラムは、2025年度に宇宙空間を再現したデジタル空間での実証、2027年度に低軌道衛星での実証を開始し、2030年度に宇宙を活用した事業創出を目指します。
KDDIは、2028年目途に月-地球間通信の構築、2030年目途に月面モバイル通信の構築を目指し、宇宙から地球上の生活の変革と社会課題解決に貢献していきます。
■本プログラムについて
1. 背景
政府が2024年4月26日に1兆円の「宇宙戦略基金」(注1)の創設を発表したほか、宇宙市場は2040年に1兆ドル規模(注2)となるなど、宇宙事業は民間企業のビジネスチャンスとなりつつあります。一方で、宇宙空間は無重力・真空・宇宙放射線など特殊かつ過酷な環境であるほか、事業化に向けた検証が難しいため、事業の不確実性やコストなどが原因で参入障壁が高いことが課題となっています。
2. 概要
宇宙事業に取り組むスタートアップ・異業種のスタートアップ・大企業・有識者が宇宙事業を共創し、宇宙技術を活用して地上の課題解決を目指すプログラムです。
3. 参加する大企業
KDDI ∞ Laboパートナー連合の大企業から、関西電力株式会社・KCJ GROUP株式会社・KDDI株式会社・サントリーホールディングス株式会社・松竹株式会社・スカパーJSAT株式会社・住友不動産株式会社・大日本印刷株式会社・株式会社電通・東急株式会社・TOPPAN株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・三井物産株式会社の13社が参加します。
4. スタートアップのエントリー方法
■「KDDI ∞ Labo」の取り組み
KDDIは、2011年に国内事業会社初のインキュベーションプログラムとして「KDDI ∞ Labo」を開始し、2013年には国内大手企業複数社を束ねたパートナー連合を組成、2018年には事業共創プラットフォームへ形態を変え、大企業とスタートアップの事業共創につながる活動を推進しています。2023年度はパートナー連合によるスタートアップの事業支援件数が年間900件を超えるなど、大手企業とスタートアップとの事業共創を目指した活動を継続しています。昨今の宇宙領域への期待の拡がりを踏まえ、宇宙を活用した地上の課題解決を目指す多くのスタートアップを支援する目的で本プログラムを開始しました。
KDDIは本プログラムを通じて、国内スタートアップと大企業による社会課題解決に向けた共創事例の創出を促進し、スタートアップの事業成長と企業価値向上に貢献します。
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