KDDI株式会社
~5G設備構築に貢献。トラフィック急増時の容易な容量拡張が可能に~
KDDIは、Facebook, Inc. (本社: メンローパーク カリフォルニア州、CEO: マーク・ザッカーバーグ) が推進するTelecom Infra Project (以下 TIP) において、バックボーンネットワーク (注1) の通信制御を担う次世代分散型大容量ルーターのハードウエアおよびソフトウエアの要求仕様書の作成を、2021年4月に完了しました (注2)。これにより、開発パートナー・ベンダーは既存の製品から約3倍となる最大614.4Tbpsの処理が可能なルーターの開発が可能となり、通信事業者の5G設備の構築に貢献します。
従来型
次世代分散型
<大容量ルーターのイメージ>
KDDIは、2020年3月に設立したTIP Open Optical Packet Transport (OOPT) プロジェクト内の新たなサブグループDisaggregated Open Routers (以下 DOR) の議長として、通信事業者のバックボーンネットワークにおけるルーターのホワイトボックス化 (注3) に向けた技術開発を進めています (注4)。
このたび、DORは、IoTやコネクティッドカーなど、通信があらゆるモノにつながることで急増が予想される5Gトラフィックに対応すべく、次世代分散型大容量ルーターの構成仕様を考案しました。DORは開発ベンダーと連携して2022年頃の製品化を目指し、5Gの高トラフィックへの対応が必要な通信事業者の5G設備の構築に貢献します。
<次世代分散型大容量ルーターの特徴>
- ルーターを追加することで容易に容量拡張が可能
- 複数のルーターを組み合わせるため、最大614.4Tbpsの大容量の転送処理が可能
- 開発ベンダーに縛られず、ハードウエアやソフトウエアを柔軟に構成可能
KDDIは、今後もグローバルなDOR活動を積極的にリードし、海外通信事業者と連携しながら、TIP公認の次世代分散型大容量ルーターの標準化を進め、大容量トラフィックを取り扱う社会の持続的な成長に引き続き貢献していきます。
- ※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。